魔性の子
著者名:小野不由美(著)
出版社:新潮社
出版年:1991.09
ISBN :9784101240213
新潮文庫書き下ろしの作品ですね。
『十二国記』シリーズの番外編といったところでしょうか。
じつは『十二国記』シリーズも、今年になって初めて読んだのです。
本編シリーズと違って、こちらはホラー味が強いのではないでしょうか。
いるべきでない世界にいる、そんな高里と広瀬の二人。
しかし、その立場は天と地とほどに違っています。
高里〜『十二国記』シリーズの泰麒の、こちら側の世界での物語。
独立した物語としても読めますので、『十二国記』を読んだことのない人でも十分に楽しめると思います。
ただひたすら耐える高里に、読み進むうちに哀しみを覚えてきます。

そばにいる汕子も・・・
早く早く迎えにきて。
波とともにやってきた延王。その存在感はあっぱれ!
延王、好きなキャラです。
記憶を失ってしまっていた泰麒も、また彼を守るため殺戮を繰り返す汕子も、どこか哀れですね。