2009年01月21日

龍馬を超えた男小松帯刀

龍馬を超えた男小松帯刀

著者名:原口泉(著)
出版社:グラフ社
出版年:2008.03
ISBN :9784766211375



帯にもあるとおり、NHK大河ドラマの主人公篤姫と同時代に生きた、薩摩藩の筆頭家老小松帯刀の生涯をたどる伝記。
明治3年にわずか35歳で生涯を終えた幕末屈指の名宰相である小松帯刀は、その功績の割には意外と知られていないという人物です。
明治維新という時代背景が好きで、幕末ものは割と読んでいますが、主人公として取り上げた作品は皆無に等しいと思います。
名前だけはよく出てくるので、どんな人物か関心がありました。

読んで思ったことは「小松帯刀がいなかったら、明治維新は成らなかったのでは」と言うことです。
成ったとしても、もっと遅かったのではないかと思います。
薩摩藩ゆかりの英雄たち、西郷隆盛も大久保利通も、果ては坂本龍馬でさえあのようなめざましい活躍は出来なかったのではないと思うのです。
丁寧に帯刀の生涯をたどったこの本、読んでよかったと思います。

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2008年12月27日

スターダスト

本館のブログを冬眠している間に、買ったままになっていたDVDを観ました。
「スターダスト」と「ナルニア国物語〜カスピアン王子の角笛」

本を読んだとき頭の中に広がるイメージと映像を観たときの差、良いにしろ悪いにしろその差は歴然としています。

普段映画はあまり観ません。
それでも偶に観た映画の原作を読んでみたいと思うことはありますが、気に入った本が映画化されてもあまり観たいとは思いません。
映像のもたらすイメージはあまりにも強すぎて、自分の想像世界を壊されたくないとの思いが強いからです。
特にファンタジーについては、その思いが強いですね。
と言いながら、結構観てるんですよ、ファンタジーの映画化作品。
ハリー・ポッターシリーズ、ロード・オブ・ザ・リング3部作、ナルニア国物語シリーズ、ゲド戦記、エラゴン・・・・
一番がっかりしたのがゲド戦記、これならと納得できたのはロード・オブ・ザ・リング3部作。
とりあえず、原作と映画は別物だという気持ちで観るようにしています。

と言うことで

スターダスト

著者名:ニール・ゲイマン(著)
金原瑞人(訳)
野沢佳織(訳)
出版社:角川書店
出版年:2007.09
ISBN :9784042971016



ヴィクトリア朝時代のイングランド、一人の青年が一人の少女の愛を得るため「流れ星を探しに行く」物語。
主人公の青年トリストランを囲んで、若さを取り戻そうとする魔女や王座を手に入れようとする王子たちが入り乱れての流れ星争奪戦を繰り広げる。

トリスタンの住んでいる村はウォール、その村の東に石の壁がある。
村の名はこの壁に由来する。
その壁を越えると、そこは妖精の住む別世界。
ある年、その壁を越えた青年がいた。
彼はそこで妖精と一夜を共にするが、季節が巡り、彼の元に一人の赤ん坊が届けられる。
そして、物語は始まった。
成長した赤ん坊、それがこの物語の主人公トリストラン。
かれは流れ星を見つけることが出来るのか・・・・
面白いです。
ロマンスあり、アドベンチャーあり、ちょっと笑えて、ちょっとほろ苦くて、楽しめます。

ついでに、映画(DVD)も面白かったですよ。

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2008年12月20日

ねこのばば&おまけのこ

ねこのばば

著者名:畠中恵(著)
出版社:新潮社
出版年:2006.11
ISBN :9784101461236



おまけのこ

著者名:畠中恵(著)
出版社:新潮社
出版年:2007.11
ISBN :9784101461243



やはり通勤途中の電車の中で読みました。
込み入った筋立てでないのでちょこちょこ読むのには向いてます。
主人公の若だんなより、妖たちが気に入っています。

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2008年12月15日

テメレア戦記1〜気高き王家の翼

テメレア戦記 1

著者名:ナオミ・ノヴィク(著)
那波かおり(訳)
出版社:ヴィレッジブックス
出版年:2007.12
ISBN :9784789732260



実はこれ、去年の暮れに読んだ本です。
出版されるすぐ、書店で目にとまり迷わず購入しました。
カバーの裏に
 テメレア−
 それは誉れ高きドラゴン。
 漆黒の翼はためかせ、この世に舞い降りた。
 清廉なる海軍将校ローレンスと深き絆を結びしその竜は、
 高貴なる血がため、苛烈なる戦いへと赴く宿命にあった・・・・
とあります。
ナポレオン戦争の時代に、人が巨大なドラゴンに乗り込んで空中戦を展開していたなんて、発想が面白いと思いませんか?
もちろん飛行機なんてない時代、ドラゴンによる空軍という着想はどこからきたのでしょうね。
主人公のドラゴン、テメレアの可愛いこと!
乗り手であるローレンスへの献身は、時にいじらしく、そして勇気にあふれています。
ちょっぴり焼き餅をやいてすねたりするところは、微笑ましい気さえ。
史実と虚構がない交ぜになって、そのストーリー展開は見事。
魅力あふれる登場人物(ドラゴンも)は、物語に命を吹き込んでいきます。

まもなく続巻が出版されるそうです。
テメレアの運命がどうなっていくのか、読むのが楽しみです。

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2008年12月14日

ぬしさまへ

ぬしさまへ

著者名:畠中恵(著)
出版社:新潮社
出版年:2005.11
ISBN :9784101461229



「しゃばけ」同様、ホンワカするけれどそれだけって気もする。
でも、通勤電車の中で読むには適当かも。

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2008年12月13日

しゃばけ

今頃??と言われそうですが。
通勤の電車の中で読みました。
なんだかホッコリと楽しい本ですね。

しゃばけ

著者名:畠中恵(著)
出版社:新潮社
出版年:2004.04
ISBN :9784101461212



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ウェストマーク戦記

王国の独裁者

著者名:ロイド・アリグザンダー(著)
宮下嶺夫(訳)
出版社:評論社
出版年:2008.11
ISBN :9784566024069


ケストレルの戦争

著者名:ロイド・アリグザンダー(著)
宮下嶺夫(訳)
出版社:評論社
出版年:2008.11
ISBN :9784566024076


マリアンシュタットの嵐

著者名:ロイド・アリグザンダー(著)
宮下嶺夫(訳)
出版社:評論社
出版年:2008.11
ISBN :9784566024083



アメリカ児童文学の作家で、トールキンを継ぐ者と言われたロイド・アリグザンダーの作品。
アリグザンダーの『プリデイン物語』5部作がお気に入りで、評論社のHPでこの作品が翻訳出版されることを知り、書店に並ぶのを待ちかねて購入しました。
舞台となるウェストマークは、時代的には十八世紀ごろに当たるヨーロッパの架空の国。
主人公のテオは、孤児の印刷見習い工。
独裁者カバルスの圧政に対する反対運動や隣国レギアの侵入に対する戦い・・・・
こう書くと多分に冒険物語、叙事詩という趣ですが、個性的な登場人物たちの描く恋や笑いなど、読む者を引き込んで飽きさせない豊かなストーリー性を持っています。

テオはあるきっかけからお尋ね者になり、ウェストマーク各地を流離うことになります。
その旅の中で、いろいろな出会いを繰り返しながら、大きく成長していきます。
イカサマ師であるが人のよいラス・ボンバス伯爵、そしてその忠実な従者のマスケット、どこか謎を秘めた不思議な少女ミックル、反カバルス運動の指導者フロリアン、宮殿の中でカバルスに対抗する王室医務官のトレンス・・・いずれも魅力的な登場人物ばかりです。

第1巻の「王国の独裁者」は、運命のいたずらでお尋ね者になったテオの流離いの物語。
ウェストマークの抑圧された政情を描きながら、テオが否応なく動乱のただなかに身を置くようになっていく過程が描かれていきます。
第2巻の「ケストレルの戦争」では、テオが圧制者カバルスを倒し、隣国レギアの侵略と対決していく中で、「愛」や「正義」とは何かを考えながら苦闘していく様が描かれます。
常に自分を振り返り、自責の念に囚われるテオの姿には考えさせられるものがあります。
そして最終巻の「マリアンシュタットの嵐」では、追放されたカバルスが再びウェストマークに戻り、テオたちの新たな戦いが幕を開けます。

テオの成長の物語であると同時に、ウェストマークの歴史の物語でもあるこの『ウェストマーク戦記』3部作には、弾圧、陰謀、戦争、抵抗といった激烈なイメージと、愛、誠実さ、正義といった温かなイメージも込められています。
たとえそれが正義のためとはいえ、人が人の命を奪ってよいものかと苦悩するテオの姿が、一貫して描かれています。
久しぶりに読み応えのある作品でした。

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2008年12月08日

弥勒の月

弥勒の月

著者名:あさのあつこ(著)
出版社:光文社
出版年:2008.08
ISBN :9784334744564





あさのあつこさんの初めての時代小説。
「ミヤマ物語」でも触れたように、あさの作品はなじみがなく、気になる作家でありながらこれがまだ2作目の読書。
例のごとくタイトルに惹かれたこともあり、文庫化されたのを知って購入したもの。
弥勒とは、釈迦入滅後56億7000万年後にこの世に現れ衆生を救うとされる仏のこと。
そんな仏の名を冠したこの作品、興味を惹かないわけがないですよね。
読んだらこれが大正解、面白かったのですよ。
登場人物がいい。
人生を斜に構えたような同心の信次郎、堅物の伊佐治、そしてどこか謎を秘めた清之介、この人物造形の巧みさがストーリーに深みを添えている。

物語は・・・
ある満月の夜、履物問屋の主人稲垣屋惣助が若い女の身投げを目撃したことに始まる。
その調べが進む中、次々と起こる殺人事件。
謎が謎を呼び、読む者を惹きつけずにはおかない物語展開。

人は誰も「闇」を抱えているという。
この小説に登場する人物たちもその理から逃れ得てはいない。
その「闇」を救うのが弥勒なのだろうか。
物語の始めに、夜空にかかっていた満月はその弥勒の象徴なのだろうか。
思いがけない結末、3人の男たちは後どう生きていくのだろう。

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2008年12月07日

少年少女世界文学全集

すっかりご無沙汰してしまいました。
ちょっと更新する気分になれなかったもので・・・

旧ブログの「わたしの本棚」にUPした
講談社の少年少女世界文学全集
http://jun1950kk1127.hontsuna.net/article/1836175.html
今でも時々コメントをいただきます。
沢山の方の思い出になっているのですね。
改めて
あの全集の素晴らしさを実感しています。
あんな子供向けの全集って
この先もう出版されることはないのでしょうか。

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posted by jun at 10:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 本の想い出

2008年10月12日

アイルの書シリーズPart2

アイルの書シリーズ、2巻目の「銀の陽」を読み終えて、3巻目の「闇の月」もそろそろ終わりそうです。
2巻目、3巻目を読んで、今更ながらトールキンの作品を思い出しました。
エルフが西海を越えてエルウェストランドに渡るところなどは、「指輪物語」の終幕にエルロンドたちが西方の地へ渡るところを彷彿とさせるし、第一の歌のエルフと第二の歌の人間は「シルマリルリオン」のエルフと人間の関係とよく似ています。
アイルというスプリンガーの創造した世界はトールキンの中つ国に負けぬ世界だろうと思われたのです。
ケルト神話のモチーフを色濃くしながら、優しさが溢れているところは女性ならではの作品でしょうね。

銀の陽



著者名:ナンシー・スプリンガー(著)
井辻朱美(訳)
出版社:早川書房
出版年:1984.12
ISBN :9784150200701


闇の月

著者名:ナンシー・スプリンガー(著)
井辻朱美(訳)
出版社:早川書房
出版年:1985.01
ISBN :9784150200718

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